風の童子

見えるかな、オイラの姿!

"風の童子"三郎と友達になれるのは、心のきれいな、ときめきを持った人だけなんだ。
気の弱い基次郎は、いじめられっ子だけどとっても心がやさしいから三郎の姿が見えたり、
声を聞いたりできるんだね。

さあて、キミはどうかな?

もしかしたら、キミのとなりにも三郎がいるかもしれないね。

おはなし

 収穫を迎えた山あいの小さな。そこに、妖怪の三郎(風の童子)がふらりとやってききました。
しかし、この妖怪を見ることができるのは、澄んだ美しい心を持つ者だけです。
なんと、村の中で三郎に気づいたのは二人だけ。一人は、いつもいじめられている気弱な少年の基次郎、
そして、もう一人は基次郎と仲良しで話すことのできない少女のカヨです。
 三人は、出会うとすぐに大の仲良しになり、あっという間に楽しい数日が過ぎました。
ところがある日のこと、特別な能力を持つ妖怪の三郎が、村に大嵐が来ることを予知します。
三郎は、「嵐が来る。早く稲刈りをするよう村人に伝えて」と基次郎に言います。
 しかし、普段からいじめられっ子で気弱な基次郎の言うことなど、村人は誰も信じません。
でも、基次郎は必死に何度も訴えます。「嵐が、嵐が来る。稲を早く刈らないと・・・」。
初めは耳を貸さなかった村人も、その懸命な姿を見て少しずつ変わり始めます。
 そして、まさしく奇跡が起こったのです。その軌跡とは・・・。

 

創作民話の面白さを詰め込んだ「風の童子」

本当のやさしさと勇気を伝えるお芝居

 「風の童子」東北地方に伝わる民話「座敷わらし」と、宮沢賢治の「風の又三郎」をもとに創作された民話劇で、東北地方のある村を舞台に、そこで繰り広げられる少年を中心とした感動のお芝居です。
 主人公はいつもいじられてばかりいる弱虫基次郎(きじろう)。そんな基次郎ですが、風の童子・三郎と出会うことで本当のやさしさと勇気を知り、さまざまな試練や困難に立ち向かいながら、強い子へと成長していきます。そして、基次郎の変化は、彼を取り巻く争い事の絶えない村人にも大きな影響を与え、ある奇跡を起こすことになります。
 今も絶えることないいじめ。いじめらっれっ子、いじめっ子、周りの子どもたち、そして大人たちの気持ちを、お芝居を通して一緒に考えるきっかけになればと願っています。
 

子どもと役者が一体となれるお芝居

このお話では“見える者と見えない者”のやりとりが楽しく笑いをさそい、三郎の問いかけに自ら答える子どもたちは、いつのまにかお芝居の世界に引き込まれていきます。子ども達と演じる者が一体となって創りあげる空間が、劇場いっぱいに広がるのです。
 また、手話を使った三郎の踊りに、時には思わず一緒に踊りだす子ども達もいます。お芝居を楽しみながら、三郎のメッセージをしっかり受け取っていただければと願っています。

登場人物

風の童子:三郎
主人公:基次郎(きじろう)
村の子ども:喜助
庄屋の息子:加助
加助の妹:カヨ 
村の庄屋:権太(ごんた)
寺の和尚:平太

スタッフ

原案:民話「座敷わらし」・宮澤賢治「風の又三郎」  
脚色・演出:清水川嶺央
音楽:作曲・サスケ
編曲:青木寿
舞台美術:東宝舞台

実施要項

上演時間 1時間20分(休憩なし)
対象 小学生~大人
会場条件 会館・ホール / 体育館(照明・音響機材は全て持ち込み)
準備 体育館:2時間~3時間 / ホール・会館:4時間~5時間
片付け 60分~90分